HOTSTARTの補助電源装置(APU)ヒーティングシステムは、機関車の原動機向けの、自給式の冷却水/クーラントおよびオイル予熱ヒーターです。APUは、効率的なTier 4 Finalエンジンを利用しており、アイドリングを行った場合の機関車の燃料のわずか一部しか消費せずに、4つの熱交換ポイントおよび組み込みのタンクヒーターから熱を供給します。機関車、潤滑油、およびオプションの運転室用ヒーターに、合計19 kWのヒーター電力が供給されます。また、APUは、大型交流発電機から80 Aのバッテリー充電電力を供給します。機関車の日常的な運用にシームレスに組み込めるように新規に設計されたAPUには、使いやすい操作担当者向けインターフェイス、自動運用、およびAESSシステムによる統合機能が備わっています。
HOTSTART APUは、エンジンおよび潤滑油に熱を供給するので、すぐに再始動できる状態を保ちつつ、いつでもどこでもどんなに寒い環境でも機関車を停止させることができます。不要なアイドリングをなくし、重要なエンジン部品およびオイルの両方を最適な始動温度に保つことで、燃料消費、オイル消費、排出ガス、騒音、エンジンの摩耗を低減し、カーボン堆積を防止できます。
貨物機関車は非常に低い気温による損傷や遅れが生じやすいため、アイドリングを行ってエンジンの温度を保ったり、温度が管理された場所に格納する必要があります。HOTSTART APUを使用することで、機関車はこのような制約から解放されます。いつでもどこでも停車および始動が可能になるため、可用性が高まり、サービス間隔を長くすることができ、厳しい輸送日程にも対応できるようになります。
ヒーティングシステム動作時の湿式冷却システム(湿式ラジエーター)からの熱損失によって、エンジンの運転または始動に最適な熱レベルを維持するヒーティングシステムの能力が低下したり、損なわれたりすることがあります。
防爆仕様ではありません。
HOTSTARTのDLVクーラント・オイル統合電気エンジンヒーターは、クーラントとオイルの予熱・保温を行い、機関車の原動機、発電機のディーゼルおよびガスエンジン、船舶、採掘機器を温めます。機関車および機械に利用する場合、機関車が車両基地にあったり、機械が格納場所にあって使用されていないときに、ヒーティングシステムを陸上電源に接続することができます。船舶の場合…